top of page
検索
  • 執筆者の写真密寺 満願

一言法話:第三十一話

今年の夏も連日猛暑日が続いています。

近年は毎年猛暑、猛暑で諦めを覚えます。


そんな夏と言えばやはり「お盆」

盆は正式に言えば「盂蘭盆会」といいます。

サンスクリット語(古代のインドの言葉)の「ウラバンナ」を音写したものです。

この「ウラバンナ」とは「逆さ吊り」と言う意味です。

なんか恐ろしい感じを受けます。

お釈迦様の沢山いるお弟子達様の中に目蓮尊者といわれる修行僧がおられました。

目蓮尊者は大変優秀なお弟子の一人でしたが、なかなか悟りを得ることが出来ませんでした。

ある日お釈迦様に

「私はこれだけ修行しているのに、何故悟りを開けないのでしょうか?」

と質問をされました。

そうすると、お釈迦様は目蓮尊者に

「お前の持っている神通力で自分の母親がどうなっているか見てみればいい」

と言われました。

そうしたところ、亡くなって浄土に居ると思っていた母親は、実は餓鬼道に落ちており、食べ物も食べられずに苦しんでいることがわかりました。

目蓮尊者はお釈迦様にどうすれば母を助けることができるのか尋ねたところ

「夏の修行の後、お御供え物をして皆で供養すれば良い」

と言われました。

目蓮尊者は言われた通り、夏の修行の後に供養を行い、そのおかげで母親は餓鬼道を解脱することができました。

目蓮尊者のような修行して神通力も使える程の人の母親でも苦しんでいたのだから、私達の先祖もどうなっているか分からないのでお御供えをして供養をしよう。

という教えが日本でも広まり、お盆が始まったと言われています。

昔は一般的には土葬で墓石がないため、先祖様の霊を自宅に招いて供養するようになりました。

それが迎え盆と送り盆です。

私達がこうして存在するのは先祖がいるおかげです。

きちんと供養しましょう。




閲覧数:2回0件のコメント

最新記事

すべて表示

Comments


bottom of page