一言法話:第四十五話
- 密寺 満願
- 10月6日
- 読了時間: 2分
過ごしやすい季節になりました。
さて今回のテーマはずばり「枯渇」です。
子供のころテレビで「ウルトラマン」のシリーズを楽しみに見ていたものでした。
ウルトラマンは東宝、仮面ライダーは東映。子供ながらにそこは理解していました。
ウルトラマン系は怪獣が出て防衛軍が出動して怪獣を退治出来ずそこでウルトラマン登場って流れです。
主役が変わっても流れは同じ。
このデフォルトを喜んでいました。
ところが「ウルトラマンレオ」から少し変わってきて今まで親兄弟だったのに、レオは隣の惑星だし兄弟は別にいる。
今思うとマンネリを考えた大人が少し話をひねってみましたって事でしょう。
それより子供ながら衝撃だったのはエピソード途中で防衛軍が消滅してしまう事です。
デフォルトが変わるのは衝撃で新しい防衛軍が出てくるのを待っていました。
結局最後まで防衛軍が出ずに終わりました。
なんだか足りない気持ちだったのを覚えています。
それから何十年もしてから途中で防衛軍が消滅した理由を知ります。
それはその時世の中はオイルショックになって色々な物が無くなると言われておりました。本当は「ウルトラマンレオ」自体の制作を中止と話も有ったのですが、諸事情で防衛軍を無くすと言う事になった経緯です。
自然から頂くモノは永遠とはいかないものです。
このような事は自然の恵だけではありません。
平成の時代に小室哲哉氏が音楽活動で一世を風靡していました。
その活躍を見ていた頃「よく次から次とでてくるな」と思っていましたが、段々陰りが出て最近見ないなぁ…と思っていたら程なく引退会見でした。
その会見の中で「才能の枯渇」という話をしていました。
それを聞いた私は「わかる」と言ってしまいました。
レベルは違うにしろ私も以前はひと月生活すれば法話で話す内容のネタに辿り着いていましたが、今はどうやって捻り出せば?と悩みます。
仏教の教えは沢山あるのに上手く伝えられてませんが、まだまだ精進していかなければならないと感じております。




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