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  • 執筆者の写真密寺 満願

一言法話:初回

更新日:2022年3月5日

第1回目の法話なので、どんなテーマが良いか考えました。

候補は幾つかありましたが最初なので当山33世住職の話にしたいと思います。因みに私は35世です。

33世住職の諦厳(たいごん)僧正は現在の岩国あたりの農家の子沢山の家に生まれました。子供の頃から毎日家の手伝いをしていました。6歳になり自分の状況をわかり、勉強したい意志と少しでも家族の幸せ(口減らし)を考え出家を考え、平生にある般若寺の徒弟になりました。小僧になり沢山色々勉強して頭角を現したのだと思います。そんなある時当時山口県の真言宗を統括していた満願寺の住職に相応しいのは諦厳だとなり、般若寺を出て満願寺の住職になりました。

仏教的には実の親でも関係は徒弟になり私からすれば諦厳僧正は祖父になります。私は先々代とはすれ違いです。ただ子供の頃から母や周りの人から先々代の話を聞かされてました。内容は「兎に角凄い人だった」というものばかりで、その凄さはこの界隈だけではなく真言宗全体に知れわたっていたそうです。そんな先々代のエピソードはいくつか聞いています。戦前は真言宗全体(現在は18本山で、当時はオール真言宗)で何かを決める時には最終判断は先々代の意向だったとか、戦後は仁和寺官長がわざわざ話を聞きに来られたとか聞いてます。そんな中で1番インパクトがあるのは

戦後に仁和寺の門跡(住職)御室派管長にと推挙をされましたが、自分は政治には向かないと思いお断りしています。周りの方々には「なんで」とか「是非」とか言われたそうですが、本人は御室では碁(囲碁好き)出来ないからと言ってたそうです。そんな先々代の名言に

「碁は悟なり」があります。囲碁の中に仏の教えを見出したのでしょう。

真言宗は高祖弘法大師空海が開祖です。

御大師様は「仏法遥かにあらず、心中にして近し」と言われてます。碁盤の中に悟りを感じ、心の中に教えを見い出す。近いモノを教えられます。

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